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慢性腎臓病 2024.02.19
慢性腎不全の原因について
慢性腎臓病はの原因にはさまざまな疾患があり、非常に多岐にわたります。
分類としては、大きく二つの考え方があります。
それは、” なぜ(原因疾患はなにか) ” と” どこ(腎臓の中のどの構造・部位が障害を受けているか) ”です。
” なぜ ”
●一次性(腎臓自体が病態の主体であるもの)
●二次性(腎臓以外の他臓器に原因があるもの)
●遺伝性
” どこ ”
(腎臓のどの構造・部位が障害を受けているか)
●糸球体性
●血管性
●尿細管間質性
具体的に表にすると、このようになります。
慢性腎臓病の原因疾患(CKD診療ガイド2012より)
このなかで重要な疾患の一つが、糖尿病性腎症です。糖尿病に罹患しコントロールが十分でなければ、と10〜15年で糖尿病性腎症が発症します。
以下のグラフが、末期腎不全から透析導入の原因となった疾患の推移となります。
年々割合は減ってはいますが、2022年時点では人工透析を導入する方の約39.5%は糖尿病性腎症が原因で、第1位の原因となっています。
2010年ごろまでは一番頻度が多かった疾患が慢性糸球体腎炎で、そのなかの代表的な疾患がIgA腎症です。
この疾患の診断には腎生検という検査が必要になり、検査のための入院が必要になります。
さらに、高血圧性腎症(腎硬化症)が増加傾向です。これは、糖尿病性腎症とともに生活習慣病による慢性腎臓病が問題となっております。
ここからも、糖尿病や高血圧の治療を、早期に適切に行う重要性が示唆されています。